6月6日(木)、7日(金)に徳島市において、標記大会が開催されました。全国各地から連盟加盟機関の所長、所員、研究員、教育関係者が150名ほど集った中、実践研究等の成果をもとに、多くの研究発表が行われました。

■1日目(6月6日~開会式・講演会)
1日目は、開会式に続いて、特定非営利活動法人グリーンバレー理事の大南信也さんによる「『神山プロジェクト』~地域に誇りをもち、創造力豊かな子どもを育てる」と題した講演会。昨年まで理事長をされていた大南さんが、出身地である人口5千人ほどの徳島県神山町でさまざまなプロジェクトを立ち上げ、地域活性化に取り組んでいる内容での紹介でした。全国的にも大きく注目されているのは、その一つひとつの質の高さとつながり方。大南さんは、ハード整備によって地域が活性化するという幻想があるが、「人などのソフトの上に、ハードを乗せていく」のが大切だといいます。また、「ひとつのアイディアは他人ごと、それを自分ごとにしていく」と、あくまで人のアイディアだったものを、みんなのアイディアにしていく過程を大事にしているとのこと。これは会社も学校も同じですね。「すきな場所」に「て」を入れることで「すてきな場所」にしていくという言葉にも、共感しました。
■2日目(6月7日~総会・研究発表大会)
2日目は、全国教育研究所連盟の総会に続いて、研究発表大会の全体会と分科会が行われました。全体会では7本の発表、分科会では第1分科会、第2分科会ともにそれぞれ3本ずつの発表がありました。印象に残ったものをいくつか紹介します。
○千葉県総合教育センターの指導資料「コミュニケーションカード」「自由記入式観察実験記録用紙」と評価資料「振り返りシート」「ルーブリック」
○京都府総合教育センターの「京都式ワークシート」
○北九州市立教育センターの教員用ウェブサイト「KitaQせんせいチャンネル」
○岩手県立総合教育センターのプログラミング的思考を5つの能力に細分化したもの
○熊本県立教育センターの「防災教育と心のケアハンドブック」