「教育講演会」が行われました


 8月23日(木),幕別町百年記念ホールを会場に平成30年度教育講演会が開催されました。慶應義塾大学環境情報学部教授 今井 むつみ 氏 を講師にお招きし,「思考力を育む学びー認知科学の視点から考える」という演題のもと,講演が行われました。教育関係者約300名の皆さんが来場され,認知科学と教育とのつながりを紡ぐことについて考える貴重な機会となりました。


講演の概要

 認知科学の視点から,「本当のアクティブラーニングとは何か」「生きた知識とはどのようなことか」などについてお話していただきました。

 講演の中では,動物や形,色の認識の違いなどの具体的な事例を示しながらの内容もあり,人によって,また発達段階によっても言葉に対する認識の違いがあるというお話でした。

 さらに,思考という点で,「考える力=情報処理能力+問題解決力」であること,子どもの自立的問題解決を促す言葉掛けは子どもの「考える力」の発達を促すこと,教育者,保護者がすべきことは,子どもに「教える」のではなく「発見を促す」ことであり,新しい知識をすでにもってるはずの知識と統合して「使う練習」をすることなど,教育において大切にしたい視点を教えていただきました。

 参加者からも,「認知科学の視点からアクティブラーニングの本質を聞くことができて勉強になった」「思考のしくみをわかりやすく説明していただいた。常に新しい情報に目を向けたり,生徒のわかったを発見し,知識を育てるためには,自身がそうしなければいけないと感じた」

などの声をいただきました。

 

 講演の内容はもちろん,今井氏の研究されている視点に基づいたお話で,子どもを育てるためのヒントをいただいた講演会となりました。

【 講師 今井 むつみ 氏 】

【 会場の様子 】